ある離婚事件

離婚したいとき、夫婦の話し合いで速やかに離婚出来れば理想的ですが、現実にはなかなかそうはいかないもの。うまくいかない場合は、裁判所や弁護士の利用を検討することになりますが、「裁判所や弁護士を使っての離婚手続って、実際のところどんな感じなの?」「費用は?」「時間は?」「労力は?」と疑問をお持ちの方も多いはず。

そこで、ここでは、裁判離婚の一例(なお、いくつかの事案を合体するなどして脚色してあります。当事者の名前は仮名です)をご紹介します。

実際の離婚に至るまでの流れは、家族構成や争点によってまちまちですから、ご紹介する例のように皆がなるわけではありませんが、「裁判ってこんな感じ」「弁護士ってこんな感じ」と大まかなイメージを持っていただければと思います。

離婚が頭をよぎったら 📞059ー354ー3355みなと総合法律事務所



[裁判離婚の一例]

H25.6.4    花子さんより電話で相談予約。

H25.6.7    花子さんが来所し法律相談。「夫の太郎はろくに働きもせず借金ばかり。離婚したい。」とのこと。夫婦に子供はなく、夫は無職、花子さんは会社員。森田より、離婚手続全般(一般的な離婚手続きの流れはこちら)の説明と、夫に話を切り出す前にやっておくべきこと、今後の注意点などをアドバイスする。(相談料30分5,400円)

H25.9.12    花子さんより電話で相談予約。

H25.9.17    花子さんが来所し法律相談。「あれから夫に離婚したいと言ったが、夫は逃げてばかりで話し合いにならず、別居した。離婚手続きを進めたい。」とのこと。森田より、離婚調停の申込方法や内容(離婚調停一般はこちら)の説明と、調停での注意点をアドバイスする。(相談料30分5,400円)

H26.3.5      花子さんより電話で相談予約。

H26.3.10    花子さんが来所し法律相談。「今、裁判所で離婚調停をしているが、夫は離婚を拒んでいて離婚できない。調停委員からは裁判しかないといわれた。」とのこと。森田からは、今後の調停の見通しと離婚裁判全般について話す。(相談料30分5,400円)

H26.4.15    花子さんより電話で相談予約。

H26.4.18    花子さんが来所し法律相談。「離婚調停は不成立で終わった。すぐに離婚裁判をしたい。裁判は森田弁護士に依頼したい。」とのこと。森田より、弁護士が裁判で何をするか(弁護士の役割についてはこちら)、弁護士費用(事務所の報酬基準はこちら。法テラス利用の場合は別基準)を説明し、花子さんと裁判の方針(財産分与や慰謝料などの金銭は求めず、離婚のみを求めることにした)や見通しを確認の上、森田が依頼を受ける。花子さんと森田は「着手金324,000円、裁判が成功したときの報酬金の目安324,000円、実費」等を内容とする委任契約書を交わす。

H26.4.21   花子さんより着手金324,000円の振込あり。

H26.4.25   花子さんが来所し打ち合わせ。離婚裁判の訴状(裁判の申込書)を作成。

H26.5.15    森田が裁判所へ訴状を提出して離婚裁判を申し込む。

H26.7.4     裁判所にて第1回目の法廷が開かれる。森田と、夫側 のY弁護士が出席。Y弁護士は「離婚は認められない。夫は体調不良と失業で仕事が続かず、生活のために借金をしたまでであり、悪くない。」と主張。

H26.7.22  花子さんが来所し打ち合わせ。夫側の主張に対する反論の書面を作成し、証拠(夫がギャンブルを繰り返していたことがわかる証拠など)を整理する。

H26.8.1     森田が裁判所へ反論の書面と証拠を提出。

H26.8.20  第2回目の法廷が開かれる。森田とY弁護士が出席。

*****     以後しばらく法廷と打ち合わせの繰り返し     *****

H27.2.16   花子さんが来所し打ち合わせ。尋問に備えて尋問の練習をする。

H27.2.25   第7回目の法廷が開かれる。花子さん、森田、夫太郎、Y弁護士が出席。花子さんの尋問と、夫太郎の尋問を行う。この回で審理終了。

H27.4.13   第8回目の法廷が開かれ、判決(裁判官が決めた結論のこと)が言い渡される。裁判官は離婚を認めた(花子さんの勝訴)。

H27.4.28   夫側が控訴(不服申立のこと)せず、判決が確定し裁判終了=離婚成立。

H27.4 .30  花子さんが市役所へ離婚届、判決書謄本、判決確定証明書を提出。

H27.5.2      花子さんより、報酬金324,000円、および実費20,700円の振込あり。

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